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今回は五臓機能と食療美容についての最終編となります。
腎は「五臓之精を内蔵する」といわれ五臓の中でもっとも大切な臓器です。精とは、人体そのものを形作る基本的物質であると同時に、体の各部分の機能を支える物質的な基礎をも意味します。腎気を生化し、五臓を温煦して機能を正常化することにより、気血旺盛となり、顔色も若々しくなるのです。
腎精が不足すると、腎の色である黒色が顔に表れ、顔色は黒くなります。もし腎虚水虧の場合は体内の「火」を抑制できず火邪が顔に結滞してシミや黄斑などとして現れます。更に腎気虧損の場合は五臓の気血を生化する功能が失調し、顔色はくすみ、皺が出始め、老いずして身衰えて来ます。 漢方伝統医学では、腎機能の失調による顔色のくすみやシミ、皺の治療には黒胡麻が有効とされていますので、例えば胡麻粉、胡麻胡桃粉など常用することをお勧めします。胡麻粉は市販されている、いわゆる“すり胡麻”です。牛乳やヨーグルトに大さじ1混ぜて、一日1〜2回食べてもよいでしょう。
中国の人々は代々、黒胡麻には長寿食で、肌が潤う、髪艶が良くなるなどの効果があると信じています。中国のお正月では胡麻を炒ってからすり潰し、粉にした状態で砂糖、ラードと混ぜて胡麻餡を作ります。中国では家族円満の縁起で胡麻団子を食べる習慣があります。また、胡麻粉で作った胡麻糊(胡麻粥)も三時のおやつとして大変香ばしく美味で、胃にも易しい人気のある健康食品です。胡麻を使って色々な料理が美味しくできます。
「抱朴子」(中国の古典)には常に胡麻を服用すれば痼疾を取り除く、顔色は艶が良く、髪が黒くなり、歯が生える・・・と書かれています。胡麻には人間の体に必要な蛋白質や脂肪や糖、カルシウム、ビタミンなど豊富に栄養素が含まれていていますが、その一つ、ゴマリグナンには高い抗酸化作用があり、その構成成分であるセサミンには活性酸素を除去したり、肝機能を強化したりする働きがあります。その他、レシチンには老化予防、長寿美容成分も含まれているので補腎養血、美容の作用があり、腸を潤い通便等の効果があります。皮膚乾燥、顔色憔悴の方には胡麻の服用をお勧めます。
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